最近の指導で感じること
最近指導をしていて強く感じることがあります。
それは、柔軟性が原因で運動がうまくいかないお子様が非常に多いということです。
特に多いのが
・胸が開かない(胸郭が硬い)
・背中が反れない
・足首が硬い
この3つです。
そして指導している感覚としては、特に男の子に多いと感じています。
柔軟性というと、開脚やブリッジを思い浮かべる方が多いと思いますが、
小学校受験体操においての柔軟性は、見た目の柔らかさではなく、動きの質に直結する能力です。
ここからは、どこの柔軟性がないと、どんな動きができなくなるのかをお話しします。
胸郭(胸)が硬いとできない動き
まず一番多いのが、胸が開かないお子様です。
胸郭というのは、肋骨や胸の周りの部分で、
この部分が動くことで
・胸を開く
・背中を反る
・腕を後ろに引く
こういった動きができるようになります。
この胸郭が硬いと、まず影響が出るのが
**遠投(ボール投げ)**です。
遠投は腕の力で投げているように見えますが、実際は違います。
遠投の動きは
胸を開く → 体をひねる → 前に体重移動 → 最後に腕が振られる
という順番で力を伝えています。
スポーツ科学の分野でも、投球動作や投てき動作では、
胸椎(背骨の胸の部分)の動きがパフォーマンスに大きく影響する
と言われています。
胸椎が動かない
↓
胸が開かない
↓
体を大きく使えない
↓
腕だけで投げる
↓
距離が出ない
遠投が苦手なお子様の多くは、腕の力が弱いのではなく、
胸郭や胸椎の柔軟性が足りず、体をうまく使えていないことが原因のことが非常に多いです。
飛行機バランスと背中・胸の柔軟性
次に飛行機バランスです。
飛行機バランスで重要なのは
・胸が開く
・背中が反れる
・股関節が伸びる
特に大事なのは、背中側で体を持ち上げる感覚です。
飛行機バランスが強い子は、背中・胸・股関節の柔軟性があり、体を後ろ側から引き上げることができます。
逆に柔軟性がないと
・前に倒れる
・足が上がらない
・背中が丸まる
という形になります。
女の子が飛行機バランスが得意なことが多いのは、筋力ではなく、
柔軟性が高いことが多いからだと思います。
足首が硬いとできない動き
次に多いのが足首の硬さです。
足首が硬いと
・でんぐり返しの起き上がり
・伸脚
・かかとをつけてしゃがむ
・走る
・ケンケン
・縄跳び
ほぼすべての運動に影響します。
特に多いのが、伸脚の時にかかとが浮いてしまう子です。
これは筋力ではなく、足首の可動域が足りないことが原因です。
走る動きにおいても、足首が硬いと地面をうまく押すことができず、スピードが出にくくなると言われています。
柔軟性は運動能力の土台
ここが一番大事なところです。
柔軟性というと
「体操のためにやるもの」
と思われがちですが、実際は違います。
柔軟性は
・体を大きく使う
・力をうまく伝える
・バランスを取る
・姿勢を保つ
・スピードを出す
こういった運動能力の土台になります。
実際に指導していても
柔軟性がある子は
・走るのが速い
・投げるのが遠くまでいく
・バランスが強い
・動きが大きい
・動きがきれい
柔軟性がない子は
・動きが小さい
・投げが飛ばない
・バランスが弱い
・走りが遅い
・途中で伸び悩む
という差が出ることが非常に多いです。
まとめ
最近の指導で特に感じるのは
・胸郭が硬い
・背中が反れない
・足首が硬い
この3つのお子様が非常に多いということです。
そして柔軟性は
体操が上手になるためではなく、運動能力を伸ばすための土台です。
小学校受験の運動では
走る・投げる・跳ぶ・支える・バランス
すべての能力が求められます。
その土台になるのが柔軟性です。
ご自宅で取り組む場合は、筋トレよりも前に
・ブリッジ
・開脚
・足首ストレッチ
・胸を開くストレッチ
まずはここから始めてみてください。
柔軟性が変わると、動きは本当に変わります。
